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◆ゆうちゃんは素敵
「わー、きれい」
「見て見て」
「おおきいね」
「いろんな色があるね」
「赤、オレンジ、黄色、黄緑、青、紫」
「色いっぱい、きれいだね」
「すごいよ」
「もう一つ、ちっちゃい虹がある」
「くるっと」
「くるりっと」
「虹の上って歩けるのかなあ」
「虹の滑り台にのってみたいなあ」
「虹のそばまで行くと何があるんだろう」
「虹の下のところおばあちゃんの家のあたりだ、行ってみたいなあ」

◆ゆうちゃんママも素敵
このときも、ゆうちゃんをニコニコ笑顔で眺めているママです。
ときおり、ゆうちゃんの言葉を、繰り返すんです。
「すごいね」
と、ゆうちゃんが言えば、
ママも
「すごいね」
って返します。
ゆうちゃんが、何か説明すると、
「そうだね」
「へー」
「なるほど」
を、繰り返しながら、返すのです。
 ただ、それだけ。 
 それがすごいんです。
 ゆうちゃんは、虹を見ながら、どんどん虹が好きになっていくのです。
 虹の不思議に魅せられていくのです。

◆ゆうちゃんは、いつもそうなんです
 今日は、「虹ってステキ」でした。
 昨日は、川の霧でした。
 その前は、夕日でした。
 そして、真っ青な空に浮かぶ雲、桜の花びらが散る様子、ハスの葉の水、・・・
 ふだん、目にできるものが、すべて素敵に見えているのです。
 
◆ゆうちゃんの感性は、広がっていく
 ゆうちゃんは、目に入るものに、感動し、不思議を連発するだけでは、ありません。
 この前、テレビで大水害を見ていた時には、こんなことがありました。
「水の勢いがすごいね」
「あの勢いの水の中だと、動けるのかな」
「水からは逃げ出せないよね」
「わたし、泳げないから、もうダメだ」
「なんで、洪水って起こるの」
「家とか、人とか、水浸しになっちゃう」
「水から逃げることできるの」
洪水の中、電信柱につかまって、助けを求めているおじさんが映っているテレビを見ながら、ゆうちゃんは、おじさんの気持ちになるのです。
「シャツとパンツだけで、寒いだろうね」
「ずっと、つかまって立っているから疲れちゃうだろうね」
「おじさん、がんばって」
「早く、助けてあげることできないのかなあ」
 人の気持ちがわかるとても優しい子です。

◆ゆうちゃんの感性は、どうやってできたのか
 ママが、意識せずにママ自身がそういう育ちをしてきたのでしょうか。
 そうじゃなかたんです。
 ママはどちらかというと、自然とか芸術とかには縁もなく、勉強してテストの点数が上がると喜ぶという小さいころの過ごし方をしてきたのです。
 だから、虹が出ようと、夕日がどうであろうと、テストの得点にも関係ないし、興味さえもつことがなかったんです。
 そんなママが、ゆうちゃんの子育てになったとき、ある本に出合いました。
 その本には、「センス・オブ・ワンダー」が、自分のまわりのものに対する感性を高めながらうまく生きていく方法が自然と身に付き、まわりの人の気持ちがわかるやさしい子に育っていく方法が書いていました。
 ママは、ゆうちゃんが、優しい子で、いろんなことに興味をもち、豊かな感性をもって、まわりに役に立てる自分の生きていく何かを見つけてほしいと、ママは思ったのでした。
そして、自分の点数主義の生き方を反省したのです。
テストの点数を上げるのは、よい中学校、よい高校、よい大学、よい会社に向かっていくことになると信じてきました。
そして、ある程度は、実現したママでした。
でも、何か空しく寂しさを感じていたのです。
我が子には、そんなむなしさを感じてほしくなかったのです。テストの点数よりも大切なことがあるはずです。
豊かな感性をもち、自分の考えをしっかりと伝えることができ、まわりの人の気持ちを感じることができる子になってほしいと思ったのです。
そんなときに出会った本でした。
その本には、わかりやすく簡単に書いてありました。
「お子さんの見たものをそのまま繰り返してオウム返しで言いましょう」
 それだけでした。
 こんなに簡単ならと、ママはやりはじめたのです。

◆ゆうちゃんママのやりかた
「ゆう、かいもの一緒に行く?」
 ゆうちゃんが、行くと言えば、しめたもの
 もちろん、家から外に一緒に行きたくなるように話せばいいのです。
一緒に、歩きながら、ゆうちゃんが感じることを、全部、うなづいてあげるのです。
 そして、オウム返しに繰り返して言ったりするのです。
ゆうちゃんママは、特に工夫したのは、すべてオウム返しをせずに、ラクをしたことです。
「へー」
「なるほど」
「そうか」
「すごいね」
で、オウム返しを代用しました。
 ゆうちゃんの話をしっかりと聞いていなくても、うまくいくものです。
 そんなママも、今回の雨上がりの虹には感動しました。
 ゆうちゃんの言う通りでした。
 ふだんの気づけない虹の美しさを、大人になった自分も共感できたのです。
 ですから、ママも本当の気持ちで、
「すごいね」
って言いました。
 こんな感動を小さいときに身に付けることができたのなら、きっと私の人生も、もっともっと素敵なことになっていたでしょう。

◆自然がいい。でも自然でなくてもいい。
 自然が人工物とは違って精妙にできているものですから、よいでしょう。
なにか複雑な要素や神秘的な何かがはたらいている生命力や関係や循環の中でできているからです。
 しかし、自然から離れた現代では、人工物との調和の中で、見つけることもできます。
ワクワクする気持ちは、対象が自然のもの事、しくみの場合だけではありません。
 人工物だって、絵画だって、音楽だって、なんだっていいのです。
◆小さいうちに必要なこと
 小さいころに、必要なことは、親子で、「センス・オブ・ワンダー」を磨くことです。
 子どもと一緒に、自然の中で、「わーすごい」「すてき」に触れる機会をもつことでしょう。
 それが、「センス・オブ・ワンダー」を磨くことにつながります。
 
●センス・オブ・ワンダー
 小さいころに、自然の神秘性や不思議さに触れ、そこから受けた感動やワクワク感が、その人の感性を磨き、人生を生きていくうえで、大きな柱となるという。
 レイチェルカーソン女史の著作です。
 自然の美しい写真がその中にちりばめてあります。
 センス・オブ・ワンダーは、生まれながらにして、どんな子どもも持ち備えています。
そのセンス・オブ・ワンダーを磨くことで、豊かな感性で、畏敬の念や生命に対するとらえ方を大切にできていくというものです。
 
●レイチェルカーソン女史
 レイチェルカーソンの代表作は、「SilentSpring
(沈黙の春) 」です。
 この書籍は、アメリカ議会を動かし、さらには、日本の企業が高度成長期時代に、工業化推進のもと、おざなりにしてきた「公害」が注目されることになった著作です。
 製品をつくるにあたって、工場からの廃液が、河川に排出され、プランクトンやそれを食べる魚類、さらには大型生物、それを食べる人間と、化学物質が濃縮され蓄積されるという話です。
 そして、化学物質が生物を蝕んでいく毒となっていくことになります。
 そして、人間のかただを蝕んでいくのです。
イタイイタイ病、水俣病など、化学物質が原因となって起こる疾病は、いくつかありました。
 しかし、どれも工場廃水との関係性が明確にできませんでした。
そこで、アメリカ議会での議決が、日本でも適用されることになるのです。
政府の見解は、かなりあとの厚生大臣の謝罪になるわけではありますが。
人間の豊かさの一つを生み出す代わりに、生み出された化学物質の影響が、人間の生死を決める悪影響をあ及ぼすなんてなんて、皮肉なことでしょうか。

●レイチェルの世界
 自然を感じる気持ち、感性。
 どんなことだと思いますか。
自然を感じましょう。
お子さんと一緒に。
感じましょう。
決して、都会の街中では感じれないことではありません。
景色、匂い、音、肌の感覚、味、いわゆる五感です。
もっと言えば、第六感というべき感覚まで動員して、自然の中でいっぱい味あえばいいでしょう。

◆ココロ貯金🄬
 ゆうちゃんママの使った方法は、ココロ貯金🄬のため方です。
 オウム返し
 「へー」
 「すごいね」
 「なるほど」など
を繰り返すだけで、お子さんは、ママに関心をもってもらっている安心感ができます。
 そして、何をするにしても意欲的に取り組むことができるようになるのです。
しかも「センス・オブ・ワンダー」が身についていってしまうのです。
お試しあれ!

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 子どもが小さい頃…

何でも聞くこと

 

トモちゃんは、何でも聞きたがります。
「これは、なに?」
「じゃあ、これは?」
「それから、これは?」
「じゃあ、あれは、なに?」
一緒に、お出かけしたときは、うるさくってしかたがないほど、聞くんです。
 絵本で覚えたとこであったり、ママから聞いて覚えたことだったりしたことを、話し出すのです。
これまで聞いたことを知ったことを、いっぱい引っ張り出しながら、どんどん勝手にはなし続けていくのです。
相手が聞いているかどうかは関係ないのです。
 そうなんです。
まわりが聞いているかどうかも関係なしにはなし続けます。
「ねえ、聞いて」
から、始まることがあっても、あとは、自分の頭に浮かんだことをどんどん話し続けます。
この前も、ママと公園に出かけるときのことでした。
公園までは、モトちゃんとママで歩くと15分かかります。
トモちゃんのおしゃべりは、家を出た時から始まります。

トモちゃんはしつこい

 

自分で、「トモちゃん」って言いながら、しつこく話します。
「トモちゃん、きょうはたのしみ」
「トモちゃん、さんぽ、しゅき」
「トモちゃん、ママといっしょ」
「トモちゃん、げんき」
「そうだね。トモちゃん元気だね」
「トモちゃん、げんき」
「きのうね、トモちゃん、ジャンプしたの」
「そしたらね。ポケットから、ボールが落ちたの」
「そしたらね、ボールがころがったの」
「ころがったボールを、近くにいたねこが、おっかけてったの」
「ねこが、ミケで、かわいいの」
「ミケねこだから、ミケってよんだの」
「そしたら、ミケが、わたしの顔を見たの」
「すごく、ミケかわいかったの」
「そうそう、このこうしゃてんは、くるまがとばしてくるから、気を付けて」
「手をあげて、横断歩道をわたりましょう」
「いちに、いちに」
横断歩道のゼブラ部分の白色のところを跳んでいきます。
「ぴよん、ぴよん、ぴよん」
「公園、公園、こうえーん」
「じゃんけんぽーい」
「バスが来た」
「ママ、バスどこ行くの」
「おばあちゃんのほうだ」
「しんごう、あお」
 最近は、トモちゃんは、ひらがなやカタカナが読めるようになったので、さらに、おしゃべりと質問が多くなっています。
「せぶんいれ、ぶん」
「こんびにだよね」
「からあげ」
「なか」
「なんてよむの」
「う」
「なかう」
「いったねー」
「おうどんおいしかったね」
「パパは、ろーすとびーふべんと、だったね」
「また、いこうね」
「まぶち、何」
「動物病院」
「なにするところ?」
「動物のお病気を治すところだよ」
「うちのピーちゃんが病気になったら、直せるの?」
「そうだよ」
「ぴーちゃん、かわいい、ぴーちゃん、かわいい」
「あっ、信号があかだ」
「赤信号止まれ」
「青になったら、出発進行」

トモちゃんママはエラい

 

トモちゃんママが偉いのは、ずっと嫌がらず、イライラせずに、トモちゃんの独り言に付き合っているのです。
否定したり、遮ったりしないのです。
いつでも、トモちゃんのおしゃべりに付き合っているのです。
「そうだねー」
「へぇー」
「そうなんだ」
って付き合うのです。
かなが読めた時には、
「トモちゃんすごーい」
ってほめるのです。
「なんて読むの」
と聞かれたら、
「漢字であっても、教えるのです」
家で、絵本を読んでいるときにも、トモちゃんの質問は、大爆発します。
ママは答えます。答えることができな時には、こういいます。
「ママはわかんないなあ」
「トモちゃんがわかったら教えてね」
って、言います。
 興味いっぱいのトモちゃんは、どんどん吸収します。

 

トモちゃんはそうやって知っていく

 
 トモちゃんの知的好奇心は、この時期に最高に高まっているのです。

 それも、ママという強力な味方によって、増大しているのです。
 トモちゃんの知識欲、そして学びの楽しさは、こうやって養われているのでしょう。
 これを、ママが、
「うるさい」
「ちょっと静かにしてよ」
「何べんでも聞かないで」
「昨日も、同じこと聞いたよね」
「静かに歩けないの」
「はずかしいから、じっとしていて」
などと、言えば、そのようになるでしょう。
 でも、それと引き換えに、トモちゃんの大事な部分を、トモちゃんの個性の一つをなくているのかもしれません。
 

しつけの基準

 
 トモちゃんの場合、ママが持っているしつけの基準が違うのですね。

 トモちゃんママは「なんでもあり」のしつけではありません。
 危険なことが起こりそうなときや犯罪につながるときには、声をかけています。
 「トモちゃん、あの信号が青になるまで、静かにできる?」
 トモちゃんは、必ず聞きます。
「どうして?」
 そこで、話してあげましょう。
「今ね、赤信号だよね。この線から前に出ると自動車が来たら、どうなる?」
「ぶつかる」
「ぶつかったら、トモちゃんはどうなると思う?」
「痛い」
「そうだね。痛くって、いっぱい血が出るね」
「トモちゃんがそうなったら、ママとっても悲しいし、泣いちゃうよ」
「トモちゃんに、そうなってもらいたくないから」
「信号が赤の時は、静かにしてようね」
 こう話せば、トモちゃんは、わかります。
でも、わかるのとできるのは違います。
 次の時も、信号でジャンプしているかもしれません。
 そんなときでも、叱らないことです。
 繰り返し繰り返し、お話しするのです。
 そして、「ママは、トモちゃんが大事な子だ」と言い続けましょう。
 いつでも、ママが、トモちゃんの気分に合わせるのは大変です。
 合わせるのではなく、付き合う程度でいいのです。
 「へー」
 「そうなんだ」 
「すごいね」
の繰り返しでもいいのです。
質問を聞き逃したら、
「もう一回行ってくれる?」
と聞き直したり、
わからないときには、
知ったかぶりしないで、素直に
「ママ、わかんないなあ」
と言えばいいのです。
全部知っている必要もないですし、かっこよく過ごす必要がないのです。
ママから、不思議に思ったことを、聞いてみるのもいいでしょう。
「ママには、わかんないんだけど、いつかトモちゃんがわかったら、ママに教えてね」
「虹ってきれいだね。虹って、触れるのかなあ」
いっぱい、疑問を投げかけていくと、トモちゃんは、その疑問のいくつかを心に残していくに違いありません。

 

しつけ基準が残念なのは

 

「比べること」
「世間から恥ずかしい」
といった基準で、叱ることです。
「トモちゃん、恥ずかしいからじっとしといて」
「トモちゃん、そんなことしてると、笑われるよ」
といったことです。
何か、トモちゃんの大事な部分をなくしていると思うのです。

 

この時期に育てたい知的好奇心とは

 

知的好奇心は、子どもの中から発するものです。トモちゃんのママは、トモちゃんの心の内側からくる内発的動機付けをうまく育てている例と言えます。
それが、トモちゃんのやる気を増大させて、さらに、知りたい、聞きたい、学びたいという気持ちにさせているのです。
これを、ママが、
「宿題できたら、お菓子あげるね」
「テストの点数が90点以上だったら、おこづかいあげるね」
といった、外発的な動機付けであったら、その中で、やっている意味や喜びが感じられなかったら、意欲はかえって減退します。
トモちゃんの知りたい、聞きたいという時期に、ママの対応は、まさに、トモちゃんがいっぱいある自分のまわりの興味で、自分に一番関心が持てるものの選択肢を増やしているのだと考えるといいでしょう。
今、見ているものの中で、将来出会うものに関連付けながら、自分の生きがいにつながるものを見つけていくでしょう。
楽しみですよね。

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小さい子どもに癖に…

リコちゃんの暴言

 

「てめえ、うざいんだよ」

「えいきゅうにきえてくれる?」
「ざけんなよ!」
「知らんし」
 リコちゃんは、まわりがびっくりする言葉を言います。

 りこちゃんのまわりのおともだちも、まわりの大人も、びっくりします。

他のママが、びっくりして、リコちゃんばかりか、リコちゃんと一緒にいるリコママに対して、引き避けるような態度を示すのです。
この前も、こんなことがありました。
リコちゃんとママが公園の砂場で遊んでいたときのことです。
同じ公園でよく見かける女の子が砂場に来ました。
その女の子は、砂場で山を作ろうと、家からかわいいスコップを持ってきました。
スコップは、柄が緑で、砂をすくうところがピンクで、女の子のお気に入りです。
さっそく、女の子は、砂をすくって、山を作り始めました。
それを見ていたリコちゃんは、いきなりそのスコップを、女の子の手からもぎ取りました。
女の子はびっくりして、言葉が出ません。
そんなびっくりの様子をお構いなく、まるで、自分のスコップであるかのように、山を作り始めます。
女の子は、自分のスコップが持っていかれたことで、リコちゃんのスコップを取り返そうとします。
リコちゃんは、つかんだスコップを話そうとしません。
そればかりか、こんなことを言い出しました。
「リコちゃんの」
「スコップ、リコちゃんの」
「ダメ、持っていちゃあダメ」
そういって、女の子の手をはねつけ、女の子を、砂の上に投げ倒したのでした。
もともと、女の子のスコップなのです。
顔中、砂だらけになりなりながら、口には砂が入ってしまっています。
女の子はなすすべなく、近くのベンチにいたママのところへ、泣きながら行きます。
「ママ、わたしのスコップ」
「スコップ、とられちゃった」
 女の子のママは、砂場の方を見ました。
 砂場には、リコちゃんとそのママが楽しそうにうちの娘のスコップを使って遊んでいるではないですか。
いそいで、そのスコップが自分の娘のものであることを、伝えようと砂場に行きます。
けんかせずに、今後も付き合うことがあるかもしれないので大事にならないように話します。
「すいません。うちの子どものスコップを、こちらの娘さんが使っているので、返してもらいに来たんです」
「返していただけますか」
すると、リコちゃんはどうでしょう」
 「これ、りこちゃんのもの」
「リコのもの」
スコップを離そうとしません。
もう一度、話してみました。
「うちの娘の大事なスコップだから、返してね」
しかし、リコちゃんは、こんな返しようです。
 「いやだ、りこちゃんのものだから」
 「うざい」
 「あっちへ行け」
 「しね」
 リコママは、リコちゃんの言葉を聞きながら、こう言います。
 「おたくの娘さんのスコップっていう証拠があるんですか」
 「このスコップ、名前が書いてなくて」
 「ここに来た時に、スコップが落ちていたから、もったいないから、リコちゃんに使わせているんです」
 「あなたの娘さんも、使いたいのなら、うちのリコちゃんが、砂遊びに飽きちゃったら、貸してあげるけど、どうします」
 「いい加減、うざいこと言うのやめてもらえんかなあ」
 「うちのリコちゃんに因縁つけて、めんどくさいこと言うのなら、警察呼びますよ」
 リコちゃんは、リコママが話しているのを聞きながら、言います。
 「りこちゃんは、おちてたのをつかっている」
 「うざいから、あっちへ行け」
 「けーさつ、よぶぞ」
 「・・・・」
 スコップの持ち主の女の子も、そのママもとりつくシマがありません。
 しぶしぶ、あきらめて、ママは女の子に言います。
 「もっと、いいスコップを、買ってあげるから、ごめんね」
 ベンチに戻ると、騒ぎを遠巻きで見ていたママ友が集まってきました。
 「大変だったね」
 「ウチも前に、バケツ持ってかれちゃったことがあるよ」
 「ウチは、滑り台で並んでいたら、横入りするだけでなく、並んでいたうちの子を跳ね飛ばして、手を擦りむいたんだ」
 「そのときも、苦情を言ったんだけど」
 そのときのリコちゃんは、なんも悪びれていなかったんです。
 リコママも、うちの子が悪いって一つも思っていない言い草で、
 「リコちゃんの進んでいるそこに、あなたの娘さんがいたから、怪我したんでしょ」
 「あなたの娘さんがいなければ、うちのリコちゃんがぶつかることもなかったでしょうし、怪我をすることもなかったでしょう」
 全然、悪いと思っていないんです。
 リコちゃんがいると、こういうことが、四六時中起こるんです。
 まわりからは、リコちゃんもリコママも、残念なことだと思われています。
 でも、りこちゃんもリコママも、そんなことお構いなしですし、気にすることもありません。
 「親の後ろ姿を見て、子は育つ」と言いますが、リコちゃんの場合は、親の姿をまじかに見てそのものから体感してそのまま育っているのでしょう。

自分の子どもの育ち

 
 どうですか?

 どうですか?リコちゃん、素直に育っているでしょう。
 リコママは、どう思っているでしょうか。
 何も問題ない育ちだと、思っているでしょうね。
 ママも、こういったトラブル付きで、育ってきていて困ったことは怒っていないのではないでしょうか。
 まわりは大変困っているのですが、気づかない。気づけないのでしょうね。
 社会的には、警察とかのお世話になったり養護施設や鑑別所などにも関係したりしていることもあるのでしょうが、それも、人生の一つの調味料と考えていることもあるのでしょう。
 いや、何とも考えていないのかもしれません。
 社会で、自分の個性を伸ばしながら、より充実させて生きていくには、小さいころに、次の魔法の言葉を身に付ける必要があります。

 

魔法の言葉

 
「ありがとう」

「ごめんね」
「いいよ」
 この3つの魔法の言葉を、小さいころから、どのタイミングでどのように言うのかを、親と一緒に学んでいくことが大事なことです。
 リコちゃんが、スコップを使いたくなった時に、
 「かして」
 「いいよ」
 「ありがとう」
で、いけると、スコップの所有関係もはっきりしますよね。
 間違って、スコップを使っていた時には、
「これ、わたしのだよ」
「ごめんね」
「すこしかして」
「いいよ」
でいけると、いいでしょう。
どこまでいっても、小さいときに身に付けるべき魔法の言葉。
「ありがとう」 
「ごめんね」
「いいよ」
です。

 

癖にしたくない悪魔の言葉

 

「死ね」
「しね」
「シネ」
「死んでくれる」
「ウザイ」
他にも、ありますね。
これらは、学齢期では、どれも「いじめ」となっていく言葉です。
いじめている気持ちがなくても、「いじめ」と言われた方が感じれば、「いじめ」と認定されます。
 何気ないく使っている言葉であるとしたら、どこで覚えたのでしょうか。
 多くはまわりにいる大人や兄弟などの家族が話しているのでしょう。
 残念なことですね。

我が子が話していたら

 

 もし、我が子が話していたら、ママ自身の言葉遣いを、振り返りましょう。
 ひょっとしたら、ママが同じことを誰かに言っているかも知れません。
 そういう場合は、もう言わないことです。
夫婦関係でそんな言葉を言っていませんか。
お子さんが聞いていなところだからと思っていても、お子さんはいつのまにか同じように話すのです。
そうでない場合は、「アイメッセージ」で、
「ママは、そんな言い方いやだなあ」とママの気持ちを表明するのです。
 そうすることで、周りが、特に一番大好きなママの気持ちが代表して、お子さんに伝わるでしょう。
 決してしある必要はないのです。
「ママは、その言い方、嫌だな」
って、言えばいのです

リコちゃんは、利己ではなく、利口な子ですので、まわりの気持ちを自分で感じていけるはずです。
楽しみですね。 

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【感覚過敏】子ども…

子どもが登校を渋る時、親がやること③

こんにちは、東ちひろです。

 

今日は、子どもが登校を渋る時、親がやることの③感覚過敏です。

 

この感覚過敏の感覚とは、視覚、味覚、聴覚、臭覚、触覚のことで、その五感が敏感&鈍感なお子さんのことです。

 

感覚過敏、感覚鈍磨は、まわりからわかりにくく、努力や我慢が足りないと誤解されやすいです。

 

子ども自身も小さい時から感覚過敏のため、自分としてはそれが当たり前と感じたり、何が原因で不快を感じるのかよくわからないことがあります。

 

感覚過敏の真逆を感覚鈍磨(どんま)といいます。

ひとりの子どもの中で感覚過敏と感覚鈍磨の両方を合わせもっている場合があります。

たとえば、皮膚感覚は敏感でタートルネックが着られない(感覚過敏)、一方夏暑くでも長袖を着ている感じです。身体の部位によって感覚過敏と感覚鈍磨が共存しています。

 

 

◆この感覚過敏は、育て方が悪いからなるものではありません。

しかし、子どもの情緒が安定してくると感覚過敏が目立たなくなることが多いです。

 

たとえば、白いご飯、白いうどんしか食べられないお子さんが、ココロ貯金がたまるとご飯やうどん以外のおかずが食べられるようになるケースが多々あります。

 

つまり、親ができることがいくらでもあるということです。

 

<聴覚>

・大きな音に聞こえる、カラオケボックスで音量を最大にしている時みたい。

・エアコンの音、時計の秒針、換気扇の音などの生活音がとても気になる

 

<聴覚過敏の工夫>

・苦手な音から離れる

・耳栓、イヤーマフを使う

・(行事など)大きな音(かけっこスタート時のピストル音)がある場合は、あらかじめ説明する、もしくは離れた場所で過ごす

 

<視覚>

・光がまぶしい

・小さいものが群れている絵が苦手

・テレビやパソコンから目をそらす

<視覚過敏の工夫>

・蛍光灯を明るすぎないようにする

・極力人混みを避ける

 

<触覚>

・気にいった服ばかり着る(緩い服が多い)

・粘土、ボディーペイントができない

・靴下、帽子、タートルネックを嫌がる

・髪をとく、歯磨き、爪切りなど「人にされること」を嫌がる

・握手が苦手

・注射が苦手

・けがをしても気がつかない

・季節にあわない服を着る

<触覚過敏の工夫>

・タグを縫い目から取る

・靴下は裏返してはく

・着心地がいい服はまとめ買いする

・シャワーが刺さるように感じる

・注射の目的を説明する

・転んだ時はけがをしていないか確かめる

 

<嗅覚>

・苦手はにおいがある

・人が気がつかないようなにおいに気がつく

・何でもにおいをかぐ

<臭覚過敏の工夫>

・マスクをする

・苦手なにおいに近づかない

・好きな香りを持っていく

 

<味覚>

・食べられるものが少ない(ご飯、うどんなど味がしないものが多い)

・特定のものしか食べられない

・化粧品売り場、動物園など苦手なにおいの場所には入らない

・同じ味を好む

<味覚過敏の工夫>

・食べられる食材を食べる

・給食の代わりにお弁当を持っていく

・無理に食べさせない

 

 

◆感覚過敏は、本人も親も気がつかないことは多いです。

その分、感覚過敏がきっかけで不登校になることもあり得ます。

もしも、お子さんが感覚過敏かもしれないと思われたら、わがままではないこと、そして、極力苦手な刺激を避けることを子どもと一緒に考えたいです。

 

また、学校で配慮をしてもらうためには、一度小児神経専門医の門を叩くとよいです。

 

そして、「●●病院の▲▲ドクターに言われました」と言うことで学校側の理解と配慮をお願いします。

 

 

この感覚過敏は、生まれもったものです。

ですが、子育て心理学講座を受けている間にどんどん感覚過敏が緩和するケースは多いです。

 

たとえば、小さい頃から白いご飯と白いうどんしか食べられない子どもが、ママが講座を受けることで、おかずを食べられるようになっています。

 

このお子さんは給食が食べられずに、毎日お弁当を持って行っていました。

 

外食がまったくできないので、外出するときはいつもおにぎりを持参していたそうです。

 

でも、今では「ご飯+おかず」を食べられるようになりました。

 

そうなると子どもも楽ですし、親も助かります。

 

 

そのほか、東の子育て電話相談では、靴下が履けないお子さんがいました。

 

親御さんもそれはわかっているのですが、学校の先生から「靴下を履かせてください」と連絡があり困られました。

 

そんな時のママに東がお伝えした方法は・・・

① 靴下を裏返して履く

② 女の子は、柄物の靴下は避ける(裏返すと模様のための毛束が出る)

③ 気にいった靴下があった時はまとめ買いをする。

④ 履くことができない靴下は下の子にまわす

⑤ ココロ貯金を貯めて情緒を安定させる

 

このママは、子どもをきちんと育てたいという気持ちから、何事も厳しいところがありました。

そこで、このママは子どもへの厳しさを緩和させました。

 

たとえば、子どもの話をよく聴く、一緒に遊ぶ、子どもが欲しいというものを買う

 

「子どもがほしがるものを買う」と言うとそれでいいのか?と思われるかもしれませんが、子どもの情緒が安定していれば、びっくりするくらいの量の物をほしがることはありません。

 

子どもは情緒が不安定になり、心の中に不足感が多い時ほど、その不足感を埋めようと物をほしがることがあります。

つまり、子どもの情緒が安定していれば驚くほどの量の物を欲しがることはおきません。

 

感覚過敏のお子さんも親御さんの対応次第でいくらでも快方に向かいます。

 

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褒めるのが苦手なマ…

●「すぐできる承認スキル」実践編

 

こんにちは、東ちひろです。

 

 

これは、あるクライアント様の話です。

A課長は、会社で自分の部署の部下との関係作りがなかなかうまくいかずに困っていました。

そこでまずは、

部下を変えるのではなく、

A課長の【言葉かけ】を変化させてみました。

【名前】+【おはよう!】を毎朝実行していったのです。

A課長は、部下にあいさつするときに、必ず名前を呼んでからあいさつをすることにしました。

それまでPCの画面を見ながらあいさつをしていた人も顔を上げて「おはようございます」と言葉を返すということに気が付きました。

ほめることがないという前に、今出来る「承認」をしていきませんか。

人間関係は

こちらの対応が変われば

必然的に、相手の行動が変わります。

「人間関係のハンドル」を自分でもつと相手に振り回されずに、今よりもラクになります。

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褒めるのが苦手なマ…

●すぐできる「承認」スキル

 

こんにちは、東ちひろです。

 

子どもをほめて育てたい。

そう思っていても、ほめるよりは怒る回数が多くなることはありませんか。

子どもってほめようと思っていても、すぐに気になる行動をしてしまいがちです。

そのため、結果的にママが子どもにガミガミという回数の方が多くなってしまいます。

コーチングでは、「ほめる」のではなく、そのままを「承認」していきます。

「ほめる」とは、何かが出来た時にその行動を認める言葉。

「承認」は、その「ほめる」も含めて、存在そのものを認めていくことです。

だから、子どもがすばらしい事をしなくても、いくらでも「承認」していけます。

例えば、「けんちゃん!おはよう!」とあいさつした時に名前を一緒に呼びます。

さらにいいことしたときには「けんちゃん、ありがとう」とこちらも名前を先に
いってから「ありがとう」と言葉をかけます。

人は自分の名前を呼ばれると、とても自分のことを大切にされていると感じます。

ママに存在そのものを大切にされていると伝わります。

私がよく行く美容院では、必ず「東さん、ありがとうございました」と名前を呼びます。

人は名前を呼ばれると、思わず呼んだ人の方に顔を向けたくなり、自然とアイコンタクト
も取りやすくなります。

朝の第一声は、【名前】+【おはよう】でいいスタートダッシュをきることができます。

ガミガミ起こすよりはずっといい関係が作れるはず。

もちろん

【名前】+【ご飯できたよ】
【名前】+【お帰り】
【名前】+【おやすみ】

もOKです

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